Voice 019. 医療現場における一意見
匿名希望
精神科クリニックで臨床心理士をしています。業務はリワークプログラムの運営や依存症の方のデイケアの実施です。チームでの仕事のため、医師、看護師、PSW、ケアワーカーなどの他職種との連携が欠かせません。そのときにネックとなるのが、臨床心理士が国家資格ではないということなのです。例えば、デイケアに来ている患者様が具合が悪く来所できなかった場合にはお宅に訪問に伺います。ただし、訪問して保険点数が発生するのは、国家資格である医師、看護師、PSWです。そうなりますと、クリニック側としては、患者様のところへ心理士を行かせることはしません。本来であれば心理面からのサポートが必要でかつ訪問も必要な患者様であるのに、それができない状況におかれています。また、現場では国家資格ではないということでPSWは大勢働いているのに心理士は2~3人しかいません。経営者からは今後のことを考えるとPSWの資格を取得するといいと勧められます。
若手、特にチームで連携して仕事を行う心理士には、国家資格化が大変重要だと日々感じています。